概要
(参考文献)「粟島叢書 第一号~第十二号 詫間町公民館第七支館編」
第12号:粟島の観音さま
三豊市詫間町図書館収蔵
粟島の北側に位置する阿島山を周回するミニ西国三十三か所です。
(注:観音様の場所・経路については、GPSトレースから起こしています。したがって、実際の場所とはズレがあります。風化が進んでいる石仏については寄進者名など読み取り難いものがあり、間違いなどご容赦ください。)
大正六年(1917年)6月ころにできたもの。100年以上経過していますね。
同じ粟島にある「島四国八十八ヶ所」は、里山道の荒廃のため辿ること困難な箇所がありますが、こちらは、地元の方の整備のおかげで、巡ることが可能です(2022年5月現在)。
「さて阿島の観音さまは四国八十八ヶ所が古くから粟島にあるのに西国三十三ヶ所があれば尚よいと元来信仰心の深い島民が考え出したことである。殆ど全島を通っているのに阿島だけは別天地のように取残してあったので、札所を作るに適当の地であったわけである。」(粟島叢書より引用)
イノシシ、スズメバチ、マムシ、マダニなど危険生物に注意してお参りしましょう。イノシシよけには鈴をもって歩くとよいようです。その他の危険生物は・・・気を付けて、good luck・・・

入り口
西浜から東風浜に向けた道路から北に向け入ります。




4体の石仏が出迎えてくれます。
右から




更に進みます。

更に進みます。1番への入り口に、もう1体

次がいよいよ、第一番です。
一番 紀伊国 青岸渡寺

少し入ったところに祀られています。
紀伊国 青岸渡寺 如意輪観音 (寄進者 村中安治)
きいのくに せいがんとじ

二番 紀伊国 金剛宝寺(紀三井寺)
道なりに進みます。
紀伊国 金剛宝寺(紀三井寺) 十一面観音 (寄進者 岡田多市郎)
きいのくに こんごうほうじ
石仏に彫り込まれているのは、基本構成として
上部 観音様の名 | ||
中央左 寺の名前 | 観音様の像 | 中央右 札所のある国名 |
下部左 寄進者の氏名 | 下部 番号 | 下部右 「寄付」 |

三番 紀伊国 粉河寺
紀伊国 粉河寺 千手観音 (寄進者 矢倉チヨ)
きいのくに こかわでら

四番 和泉国 施福寺
和泉国 施福寺 千手観音 (寄進者 中村重平)
いずみのくに せふくじ
上部に弥勒菩薩と彫られているように見えますが、像は千手観音のように見えます。(正式には十一面千手千眼観世音菩薩か)

五番 河内国 藤井寺
河内国 藤井寺 千手観音 (寄進者 中川幸平・中川幸太郎)
かわちのくに 藤井寺
